こっくりさんの呪われたしりとり
大学の夏休み、友人たちと暇を持て余していた美咲は、ある夜に友人のアキラ、ナオ、サヤと一緒に集まった。四人はアキラの家で夜更かしを楽しみながら、怖い話をし合っていた。
「こっくりさんって知ってる?」ナオが突然言い出した。「あれ、本当にやったことある人いるの?」
「聞いたことはあるけど、実際にやるのは初めてだな」アキラが笑いながら答えた。
「じゃあ、やってみようよ!」サヤが興奮した声で提案した。
美咲は少し不安を感じたが、みんなが楽しそうにしているのを見て、参加することにした。四人は紙と鉛筆を用意し、こっくりさんの準備を始めた。
「こっくりさん、こっくりさん、おいでください」四人は声を揃えて唱え、指を硬貨に乗せた。しばらくの沈黙の後、硬貨がゆっくりと動き始めた。
「本当に動いた!」サヤが驚きの声を上げた。
アキラがふざけて、「しりとりしようぜ、こっくりさんと」と言い出した。
「こっくりさん、しりとりを始めます」とアキラが宣言し、最初の言葉を「リンゴ」とした。硬貨が動き、「ゴリラ」と書かれた。
「なんだ、意外と面白いじゃん」ナオが笑いながら続けた。
しかし、しりとりが進むにつれて、部屋の空気が重く、冷たくなっていくのを美咲は感じた。
しりとりが続くにつれ、友人たちの笑い声は次第に不安の色を帯び始めた。突然、ナオが消えた。「ナオ!?どこに行ったの?」美咲が叫んだが、返事はなかった。
「こっくりさんが怒ったんじゃないか?」アキラが震える声で言った。
「やめよう、もうやめよう」サヤが涙声で訴えたが、硬貨は勝手に動き続けた。「やめられない…」
次に消えたのはサヤだった。「嘘でしょ…」美咲は呆然とした。部屋の中には美咲とアキラだけが残されていた。
「こっくりさん、どうしたらいいんだ?」アキラが震えながら問うと、硬貨は「最後の言葉を選べ」と示した。
美咲とアキラは、最後の言葉を選ぶために焦りながら考えた。「どうする?どんな言葉を選べばいいんだ?」アキラが必死に言った。
「分からない、でも何か意味があるはずだ」と美咲は答えた。
突然、部屋の中に冷たい風が吹き込み、二人の周りに不気味な囁き声が響き渡った。「ここから出ることはできない…」
美咲は恐怖に震えながらも、冷静に考えようと努めた。「最後の言葉を選ぶ…そうだ、『さよなら』って言ってみよう」
「さよなら」美咲が硬貨に向かって言うと、硬貨は静かに動き、再び「さよなら」と書かれた。
その瞬間、部屋の空気が一変し、重い雰囲気が消えた。アキラが安堵の息をついた。「これで終わりか?」
美咲も同じように感じたが、心の奥底に不安が残っていた。「みんなが無事で戻ってきてるといいけど…」
美咲とアキラが部屋を出ると、消えていたナオとサヤが戻ってきた。「大丈夫?何があったの?」美咲が駆け寄った。
ナオは混乱した様子で答えた。「気づいたら真っ暗な場所にいたんだ。すごく怖かった…」
サヤも同様に震えていた。「もう二度とこっくりさんなんてやらない…」
四人はアキラの家を後にし、それぞれの家へと帰った。美咲はベッドに横たわり、深い眠りにつこうとしたが、どうしても眠れなかった。心の奥底で、こっくりさんの囁きが消えないのだ。
翌日、大学で会った友人たちは皆、昨夜の出来事を話題にしようとはしなかった。だが、美咲は気づいた。彼女たちの目には未だに恐怖が残っていることに。
夜が更けると、再びあの囁きが聞こえてきた。「最後の言葉…」
美咲はその声を無視しようと努めたが、次第に強くなる囁きに耐えきれず、部屋の隅に置かれた紙と鉛筆を見つめた。硬貨がひとりでに動き出し、「戻ってきて」と書かれた。
その瞬間、美咲は理解した。こっくりさんは終わっていないのだ。彼女たちは永遠にこっくりさんの囚われのままなのかもしれない。
怖あい話GPT (https://chatgpt.com/g/g-okb1Ec1d2-bu-aihua-gpt)
prompt:
こっくりさん、しりとり