螺旋の瑪瑙
ある夏、活発なミキとクールなアヤは、古びた骨董店を訪れた。店内には、色とりどりの装飾品やアンティークが所狭しと並べられていた。その中で、アヤの目を引いたのは一つの古いゼンマイ式の懐中時計だった。その時計の裏側には、深い緑色の瑪瑙が埋め込まれており、まるで深海のような美しさを放っていた。
「これ、面白いね。」アヤが声をかけると、店主は不吉な笑みを浮かべた。
「それは、古代中国の蠱毒を封じ込めたものだと言われている。」と店主が低い声で告げる。ミキは驚きの表情を見せながら、アヤの腕を掴んで「こんなもの、要らないよね？」と言ったが、アヤは興味津々で時計を手にとり、ゼンマイを巻き始めた。
時計の秒針が動き出すと、その中から微細な光が放たれ、ミキとアヤの前には光るプランクトンのようなものが舞い上がり始めた。その光の中で、二人は時計の中の深海の世界に引き込まれていく感覚に襲われた。
深海の中、ミキとアヤは古代の衣装をまとった少女たちの姿を見た。彼女たちは蠱毒の儀式を行っており、その中心にはゼンマイ式の時計が鎮座していた。少女たちはその時計を巻き、瑪瑙に封じ込めた何かを解放しようとしていた。
恐怖に駆られたミキは、アヤの手を引いて現実に戻ろうとしたが、アヤは彼女たちの儀式に夢中で、現実に戻ることができない。ミキが必死にゼンマイを止めようとした瞬間、瑪瑙から解放された蠱毒が二人に襲いかかった。
目が覚めたとき、ミキとアヤは骨董店の中にいた。時計は彼女たちの手元になく、店主も姿を消していた。しかし、アヤの首元には深い緑色の瑪瑙のネックレスがかかっていた。そのネックレスの中には、古代の少女たちと同じ姿をしたミキとアヤの姿が映し出されていた。
「これから、私たちはこの時計の中で永遠に生き続けるのね…」アヤはクールに言い放ち、ミキはただただその現実を受け入れるしかなかった。
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蠱毒。ゼンマイ。プランクトン。瑪瑙。
仲良し女子高生2人、活発なミキとクールなアヤ。
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