カボチャの顔

2023年10月30日

ハロウィンの夜。私は友達と一緒に東京の某所で行われる大規模なハロウィンパーティに参加することになっていた。パーティ会場は、普段公園として使われている場所を特別にレンタルしたもの。木々の間にはイルミネーションがちりばめられ、夜の闇を幻想的に照らしていた。

友達と待ち合わせをしている最中、私は一つの出店に目を留めた。それは手作りのカボチャランタンを売っている小さなブースだった。そのカボチャたちの顔は一つ一つ異なり、笑顔、怒り顔、驚き顔など、様々な表情が彫り込まれていた。

「これいいじゃん」と思い、笑顔のカボチャランタンを手に取る。何となく、その笑顔が暖かく感じられたからだ。

「気に入ってくれたみたいですね。」店主が言った。「ハロウィンの夜には特別な力が宿るんですよ、このカボチャたちは。」

「ほんとうに?」興味本位で尋ねた。

「ほんとうですよ。でも、気をつけてくださいね。このカボチャたちも、夜が深まると顔が変わることがありますから。」

不吉な予感がしたが、それでもそのカボチャランタンを購入した。

パーティが始まり、みんなで楽しく踊ったり、お酒を飲んだりしていた。時折、手にしたカボチャランタンの笑顔を見てはほっとしていた。だが、夜が更けるにつれて、その笑顔が何となく違って見えてきた。曖昧になり、なんだか不気味な笑顔に変わっていった。

「大丈夫か?顔色が悪いよ」と友達が心配そうに言った。

「いや、大丈夫だよ。ちょっと疲れたかな」と答え、その場を逃れた。

公園の片隅、木々の影に身を隠してカボチャランタンを見つめる。確かに、その笑顔は完全に消えて、何か陰湿な表情に変わっていた。そこで耳に入ってきたのは、遠くから聞こえる子供たちの笑い声と、すぐ後ろから聞こえる低くうなるような声。

振り返ると、先ほどまでいたはずの友達やパーティの参加者の姿はなく、代わりにいたのはカボチャランタンと瓜二つの顔をした何かだった。

「夜が深まると顔が変わる」と店主が言っていたその言葉が頭をよぎる。でも、それはカボチャだけではなかった。夜が深まると、この公園全体が変わるのだ。

カボチャランタン顔の何かが私に向かってゆっくりと近づいてくる。次の瞬間、私は叫びながらその場を逃げ出した。どれだけ走ったのか、時間が分からない。息も絶え絶えで、ようやく公園の出口に辿り着いた。

外に出た途端、不気味な空気は消え、友達も元通り元気な顔で待っていた。

「どこ行ってたんだよ、心配したじゃん。」友達が言った。

「あのさ、今夜はもう帰ろうか」と私は答えた。

手に持っていたカボチャランタンの顔は、また笑顔に戻っていた。でも、その笑顔が今ではとても怖く見えた。そして私は、ハロウィンの夜の公園、そしてそのカボチャランタンが持つ特別な「力」を、決して忘れない。

ChatGPT September 25 Version (Model: GPT-4)

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怖あい話

Posted by tomoaky