八つ裂きの悪夢

2023年12月5日

昨夜のことだ。時間はもう夜中の11時を回っていた。友達とオンラインゲームをしていて、お腹が減ったから宅配ピザを注文したんだ。届いたピザは大きくて、一人で食べるには多すぎた。でも、せっかくだからと思い、8等分にしようとした。

最初はピザカッターを使って切ろうとしたんだけど、刃が鈍くて上手く切れない。いらいらしながら、家にある他の道具を探し始めた。キッチンの引き出しをごそごそと漁る中で、奇妙な物が目に留まった。それは古びた、錆びたノコギリだった。どうしてこんなものが家にあるのかは覚えていない。でも、もう選択肢はないと思って、そのノコギリでピザを切り始めた。

ノコギリはギコギコと不快な音を立てながら、ピザを裂いていった。でも、その音は徐々に大きく、耳障りになってきた。それはまるで何かが悲鳴を上げているようだった。

そして、ピザを八つに分ける最後の一切れを切ろうとしたとき、突然、部屋の電気が消えた。真っ暗闇の中、ノコギリの音だけが響いている。急いで懐中電灯を探し、電気のブレーカーを確認しに行った。ブレーカーは落ちていなかった。電気をつけようとすると、部屋に戻ると、そこにはもうピザはなかった。

代わりにテーブルの上には八つの小さな、見覚えのある形の黒い塊があった。恐る恐るそれに触れると、それは湿っていて柔らかかった。懐中電灯の光でよく見ると、それは小さな黒猫の死体だった。我が家には猫など飼っていない。その猫たちは、私がピザだと思って切っていたものだったのだ。

恐怖に震えながら、私は部屋の隅に座り込んだ。そして、ふと気づいた。ノコギリはもともと家になかったはずだ。それはどこから来たのだろうか。そして、なぜ猫が…

その夜は眠れなかった。今も、あの恐ろしい光景が瞼の裏で繰り返される。誰かが部屋に忍び込んで、その猫たちを… いや、考えたくない。もう二度とピザなんて注文しない。あの夜、私の家で何が起きたのか、真実はわからない。ただ一つ言えることは、あれはただの偶然の一致ではないということだ。

怖あい話

Posted by tomoaky