呪われた宝くじ

私が住む田舎の村には、小さな駄菓子屋があった。「おばあちゃんの駄菓子屋」として知られるその店は、村の子供たちにとって憩いの場所だった。店主の古川おばあちゃんは、白髪で優しい笑顔が印象的な女性で、いつも親切に接してくれた。

ある日、その駄菓子屋で宝くじが販売されることになった。村の人々は興味津々で、次々と宝くじを購入した。特に子供たちは、駄菓子を買うついでにこっそり宝くじを手に入れることを楽しみにしていた。

ある夏の日、最初の当選者が現れた。彼は村の農家で働く中年男性で、宝くじを手にした瞬間、驚きと喜びが混じった表情を浮かべていた。「これで人生が変わる」と彼は笑顔で語り、駄菓子屋のおばあちゃんも心から喜んでいた。

しかし、その喜びは長くは続かなかった。最初の当選者は、当選から一週間後に不慮の事故で亡くなってしまった。彼は農作業中に足を滑らせ、致命的な怪我を負ったのだ。村の人々はそのニュースに驚きと悲しみを感じたが、それが不吉な前兆であるとは誰も思わなかった。

その後、駄菓子屋で再び当選者が現れた。今度は村の若い女性で、彼女も大喜びで宝くじを手にしていた。しかし、彼女もまた短期間で不幸な事故に巻き込まれ、命を落とした。村全体が次第に不安と恐怖に包まれる中、私は駄菓子屋の宝くじに何かおかしな点があることに気付き始めた。

私は友人の太郎と花子と共に、駄菓子屋の調査を始めることにした。夜遅くに駄菓子屋に忍び込み、店内を探し回ると、裏の倉庫に怪しい物を発見した。そこには古いお札や呪術に関する本が並んでおり、宝くじが置かれていた箱には何か不気味な力が感じられた。

私たちは恐る恐るその箱を開け、中を調べてみた。すると、そこには古びた文書があり、駄菓子屋のおばあちゃんが何らかの呪いをかけていたことが分かった。文書には「宝くじに当選した者には必ず不幸が訪れる」と書かれており、おばあちゃんがその力を利用していたことが明らかになった。

次の日、私たちは駄菓子屋のおばあちゃんに問いただした。彼女は最初は否定していたが、次第に真実を話し始めた。彼女は昔、村の人々にひどい仕打ちを受け、その復讐として呪いをかけたのだと言った。彼女は涙を流しながら、「もう遅い、私は止められない」と呟いた。

私たちは何とかおばあちゃんを説得し、呪いを解く方法を探した。最終的に、古い文書に従って儀式を行い、呪いを解くことに成功した。しかし、その代償として、おばあちゃんは自らの命を犠牲にした。

村はようやく平和を取り戻し、私たちは二度と宝くじに手を出さないことを誓った。おばあちゃんの駄菓子屋は閉店し、その後は誰もその場所に近づかなくなった。

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prompt:
田舎の駄菓子屋、宝くじ

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Posted by tomoaky